マに関する私的備忘録2
75通目
こんにちは。まるこめです。
前の備忘録で書ききれなかったことを記します。
2階上手側の観劇でしたが、狭い劇場ですので十分よく見えました。
マクベス登場シーンはいきなりの立ち回りで重そうな剣と剣がぶつかり合う大変迫力のあるシーンでした。焦げ茶色のベレー帽と戦闘服のマクベス様は大変精悍なお姿で、歴戦の強者という感じでした。
ただ、たくさんの人を殺したを気に病む様子も見られ、この辺りが後半への伏線になっているのかなと思いました。
台詞の中に「男」という言葉が多かったように感じました。「男らしく」「強く」を極めようとしてこのようなことになったのかな、なんて思って観ていました。
それにしても、すっかり痩せたというか締まりましたね。あれだけ動いて喋って2回公演なんてやっていると太る間もないのでしょうね。精悍という感じになりました。
王を殺してからはきっと眠れていないんだろうなというのが良くわかる雰囲気でした。何もしなければ幸せだったのにねぇ。
3人の魔女改め魔物はものすごくダンスのできる方々でした。3人で踊るところはその身体能力の高さに感心。濃いグレーの服を着て帽子をかぶっていて、顔がはっきり見えないのですが、魔物の時はちょうど目の位置だけにライトが当たるようになっていて、薄暗い中で見るとなんとも不気味感が出ていました。
彼らは魔物だけでなく、その衣装のままで劇中のいろいろな役をこなしていて、暗殺者だったり、晩餐会?のお給仕をする人だったり、大活躍でした。
マクベスの友人バンフォーは長身のスラリとした俳優さんで、スタイルがいい!(伊勢谷友介さんのシルエットをイメージしていただくと早いかも)立っているだけで存在感がありました。前半のマクベスと一緒に魔物の予言を聞いて笑い合うとこも、息子との会話も、暗殺されるところも、かっこよかったです。
息子のフリーアンスくんは、マグダフ夫人を演じた方が2役でやっていて、少年らしさがとても良かったです。最初はマクベスに憧れている感じがよく出ていました。その分裏切られた感が強いんだろうな〜。
ダンカン王はホントに良い王様という感じで、余計になんでこの人を殺してしまったんだろう?と思わされました。
レノックスという国王の側近は、手と足に障がいがある設定でした。魔物も一人も吃っていたし。こういう設定にした意図は何だろう??と思いました。
マクベス夫人とマクダフ夫人、女性は2人しか出ていませんが、どちらもサバサバした感じの役だなぁと感じました。
マクダフは妻子を殺された復讐の思いが強く、最後がど迫力でした。あの勢いで立ち回りできるのってすごいなぁと感心しました。
感想も残りあと4人でしたが力尽きました。
今回のマクベス、正直なところマルベス目当て以外のなにものでもなかったのですが、役者さんたちがみんな良くて、演出が良くて、観られて良かったと思いました。
まるちゃんが主役でなかったとしても、もう一度観たいと思うくらい。もちろんマルベスさんがいるのがベストですけどね。
周りの方々に支えられて、まるちゃんは立派に主役をつとめていました。
本当に忙しさの中、よく頑張っていると思います。すごいなぁ。
あと1週間ほどで千秋楽、一公演ずつ噛み締めて、丸山隆平のマクベスを完成させて欲しいと思います。
浅い感想ですが、以上をもちまして、私的備忘録は終了です。読んでくださった方ありがとうございました〜。